靖国神社と皇室典範をイデオロギーに捉われずに考えています。
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片岡鉄哉 略歴 1933年、栃木県に生まれ。元スタンフォード大学フーバー研究所研究員。早稲田大学政経学部卒業。シカゴ大学大学院政治学部博士課程修了。 1969年ニューヨーク州立大学政治学部助教授、1982年筑波大学歴史・人類学系教授に就任。1984年スミソニアン・インステテューション Woodrow Wilson Center fellow
イラクの例から、アメリカの戦争の仕方を考えてみよう。地域パワーではあるが世界最強の帝国が生存する秘訣は戦争での勝利だ。私は深い関心をもって、常に答を探っている。戦争は武力で決まらない。軍人が指導するものでもない。
戦争は政治力と知性がなければ勝てない。これがクラウセヴィッツの「戦争論」の大原則であり、ギリシャ哲学の伝統である。アリストテレスはアレキサンダー大王の指南番だった。アメリカでは、ニューヨークタイムズというユダヤの新聞が非常に重要な役を果たしている。
日清、日露の戦争を勝ち抜いた頃の日本には、クラウセヴィッツの原則が機能していたといえる。ところが岡崎久彦は、日本軍で最も優秀なのは下士官だという。「亡国のイージス」という映画にも海上自衛隊の「先任伍長」というのが主役で登場する。しかし戦争のできる政治家が日本にいるだろうか。
アメリカはイラクをいかに終わらせようとしているのか?
戦争は政治力。アメリカを見れば、今の日本に必要なことが見えてくる。
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