靖国神社と皇室典範をイデオロギーに捉われずに考えています。
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片岡鉄哉 略歴 1933年、栃木県に生まれ。元スタンフォード大学フーバー研究所研究員。早稲田大学政経学部卒業。シカゴ大学大学院政治学部博士課程修了。 1969年ニューヨーク州立大学政治学部助教授、1982年筑波大学歴史・人類学系教授に就任。1984年スミソニアン・インステテューション Woodrow Wilson Center fellow
養老孟司、「検定」より[1]
「教科書の検定は、もはやほとんど定着したようである。これをやっているかぎり、日本の学問はいわゆる世界水準に達しないだろう。そう私は思う。しかもその責任は誰も取るまい。なぜって、検定している側、つまりお国には、その必用もないからである」
私が検定の廃止について読者のアンケートを取ったのは、養老と同じ理由からであった。現在の偏向を是正するのはいいだろう。しかし役人に歴史を書かせるのが恐ろしかったのだ。東大の先生たち、例えば北岡伸一(国連大使)が、東大法の同窓生が検定した歴史に異を唱えるだろうか。
先日、岡崎久彦を引用した。アメリカの将官、ドイツの将校、日本の下士官を組み合わせると最強の軍隊ができるというのだ。しかし、優れた下士官しか育たないとすると、日本はアメリカの補助軍になる他にないのでないか。・・・・
[1] 諸君!、6月号。