靖国神社と皇室典範をイデオロギーに捉われずに考えています。
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片岡鉄哉 略歴 1933年、栃木県に生まれ。元スタンフォード大学フーバー研究所研究員。早稲田大学政経学部卒業。シカゴ大学大学院政治学部博士課程修了。 1969年ニューヨーク州立大学政治学部助教授、1982年筑波大学歴史・人類学系教授に就任。1984年スミソニアン・インステテューション Woodrow Wilson Center fellow
小泉首相が衆議院の三分の二を席巻する大勝利をおさめた。この選挙の分析では、国内政治を対象とするものしかないのが事実だ。「木を見て森を見ず」なのである。首相の再選に対する最大の脅威は、中国の靖国参拝反対であり、この選挙干渉を封じ込めるために、彼は涙をのんで参拝を中止し、郵政一点張りの争点を辛うじて守ったのだ。その後、民主党が前原誠司を党代表に決めたのも、中国の干渉を招くような岡田克也の危険性を感知したからであったと推察する。
選挙分析の主流となったのは、東大の蒲島教授と朝日の共同研究であろう。教授は「当初、郵政民営化は支配的な争点になり得ないと思っていた。・・・だが、小泉首相は『民営化にイエスかノーか』だけしか話さないことで有権者の関心を高め、・・・『刺客』騒動を通じて、・・・争点化に成功した」。
日本の都市には自民党嫌いの無党派層が多くて、自民の勝ち味は少なかったのだが、「小泉劇場」のおかげで、年金や財政という大問題から衆目を逸らし、勝利を手にしたというのだ。馬鹿な国民が芝居にうつつを抜かした隙につけこんだといわんばかりだが、これは誤解もはなはだしい。
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