靖国神社と皇室典範をイデオロギーに捉われずに考えています。
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片岡鉄哉 略歴 1933年、栃木県に生まれ。元スタンフォード大学フーバー研究所研究員。早稲田大学政経学部卒業。シカゴ大学大学院政治学部博士課程修了。 1969年ニューヨーク州立大学政治学部助教授、1982年筑波大学歴史・人類学系教授に就任。1984年スミソニアン・インステテューション Woodrow Wilson Center fellow
日本のアラファト像は日本赤軍のもの
米占領に対する怨恨とダブらせる
だが敗者の実像を見よ
日本人も、日本政府もアラファトが好きだった。川口順子外相などは、彼を個人的にお見舞いし、激励・慰労し、かなりの資金を与えたものだった。日本人の庶民感覚に迎合したのだが、実は、あのアラファト像は日本赤軍の作ったものだった。
日本赤軍の全盛期、1972年5月にテルアビブ空港攻撃が起きた。24人が殺され、70人以上が負傷した。その直後にPLOのブラック・セプテンバー集団が、ミュンヘン・オリンピック会場で、イスラエル選手団を惨殺している。世界を震撼させたものだ。
日本赤軍の過激なマルクス理論の底には、イスラエル占領に苦しむ「パレスチナ人民」とアメリカ占領下の「日本人民」がダブっていたようだ。これは日本の護憲派が持つ、対米敗戦への怨恨である。