靖国神社と皇室典範をイデオロギーに捉われずに考えています。
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片岡鉄哉 略歴 1933年、栃木県に生まれ。元スタンフォード大学フーバー研究所研究員。早稲田大学政経学部卒業。シカゴ大学大学院政治学部博士課程修了。 1969年ニューヨーク州立大学政治学部助教授、1982年筑波大学歴史・人類学系教授に就任。1984年スミソニアン・インステテューション Woodrow Wilson Center fellow
ここでは片岡鉄哉の歯に衣着せぬ、本物の言論を紹介します。
ドルの「弱さが強さになる」という説法には、外国は反対するだろう。しかし仕方がないから追従するだろう。アメリカには武力があるからだ。武力は経済力である。
これが国際関係の真相なのである。この世界はジャングルなのだ。弱肉強食なのである。ロシアに5000発の核兵器がなかったら、アメリカはとうの昔にNATOを率いて攻め入ったであろう。
だから日本に真の軍備が必要なのだ。改憲が必要なのだ。そのためにはブッシュと協力することが不可欠なのである。国連と、シラクと、朝日と一緒になって、世界最強の国と争うほどの力は、今の日本にはないのだ。フランスに頼るのは痴呆症だ。
ではなぜ東条を叩くのか。理由は簡単だ。蒋介石政権が東京裁判に参画したからであり、更に、宮沢が「叩いてくれ」と誘うからに過ぎない。中曽根も失態した。だが、自虐の張本人は宮沢である。唾棄すべき売国奴だ。
オサマ・ビンラーデンとアルカイダは、イスラム教帝国(カリフ, Caliph, Caliphate)を夢見ていた。彼らは、イスラエル・シオニスム抹殺には熱狂したが、パレスチナ独立に対しては無関心だった。日本には、パレスチナを独立させれば、アルカイダが喜んでテロを放棄すると思っているお目出度いメディアがある。
日本のメディアが自然災害を報道するのを見ていると、そう感じる。これは集中豪雨である。非常にきめ細かい。どこのお爺さんが腕を折った。何度の余震が何回あったとか、非常に詳細である。
そして、きめ細かいことを連日連夜、一週間くらいぶっつづける。四六時中つづける。その間、他の報道は無視される。日本全体が報道麻痺状態におちいる。インターネットとCNNがなかったら、世界のニュースは無きに等しい。
ニクソンから30年たって、日本を窮地から救ってやろうというのが共和党ブッシュなのである。この温情に報いることに小泉総理が失敗したと仮定しよう。現在、ニューヨークタイムズが、総理の改憲と靖国参拝に反対している。民主党主流の意向を反映しているのだ。米中が一緒になって反対したら、改憲は不可能に近い。どうしてもブッシュが引退する08年が締め切りである。これほど親日の大統領は、戦後60年間ににたった二人だけである。
小泉改憲が最後のチャンス
小泉が失敗したら、安倍晋三がやればいいなどと思うのは政治音痴だ。二期の共和党政権に愛想をつかしたアメリカは、必ず民主党に鞍替えする。恐らくヒラリー・クリントンが勝つだろう。ブッシュが8年間もやって失敗した政策を、彼女が拾ってくれると思うのは一人よがりだ。
「日本は平和主義でいいじゃないか。それより中国に接近しよう」ということになるのが自然な流れだ。小泉改憲が失敗したら、ショックと衰退しかない。