片岡鉄哉のアメリカ通信

Vol. XII, No. 58 平成十八年六月二十日

  • これは不思議、二つの転向
  • 中国は「親日」、朝日は「反中」へ
  • 米の中国封じ込め移行がカギ

朝日の転向は私が入院した5月30日頃のマンガで発表された。朝日の重要な論説転換は、マンガを通じて暗示されるのが常だ。この重要なマンガは、あまりに多忙で切り抜きをしなかったのが残念だ。中国の転向については、奥田敬和トヨタ会長の発言を引用しながら、本誌で指摘してある。その理由は、イラク戦争が終結に向かうにつれて、ブッシュ政権が中国封じ込めに方向転換していることだ。これも本誌では指摘してある。最新の情報では、ライス国務長官の下にいた国務次官のゼーリックが遂に辞任したことだろう。彼は親中派として知られていた。

ゼーリックは中国に “important stakeholder” になれと呼びかけたことで有名だ。ステークホルダーとは利害関係を持つ人という意味だ。つまりアメリかの利害関係を無視するなと言う意味だった。しかし胡錦濤は石油の買占めなどで余りに露骨だったし、北朝鮮を抑止もしなかった。更に、ここでテポドン発射となれば、米中関係は一層緊張する。


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